ドイツの日々、その4【しゃちょう】

やっとインターネットにつながるホテルに帰ってきた。
この3日間は、ドイツの農村で、100人の若者と一緒に
環境保全に関するセミナーに参加した。
ワークショップあり、パーティーあり、当然ヒアリング調査ありの充実した3日間だった。

ドイツとはいえ、最近の若者だからモヒカンはいるし、
ロン毛、なんてあたりまえ、
腰でジーンズをはくからパンツは丸見えだし。。。
でも、みんな素直でメチャメチャいい子ばかりだった。
基本的に親切。いやがる仕事を平気でやる。すすんでやる。
仲間を大切にする。
自分の人生や生き方を真剣に考えている。
セミナーのプログラム作りにも参加しているから
プレゼンテーション能力もマネジメント能力もたけている。
環境創造舎スタッフと交流させたいな(スタッフにこのセミナーに参加させたいな)
って本気で思った。

事務局スタッフ(教育学や森林経済学のプロフェッショナル)
と意見交換したとき
「社会に出る前に多様な経験をして、自分の生き方について本気で考える時間が必要」
そう言われた。その通りだと思った。
環境創造舎でやっていることはまさにそれである。
環境創造舎の話もした。
大いに興味を持ってくれたし、大いに評価してくれた。

ちがいは、1年間の有機農家や環境NGOでの研修に対して、
給料(生活費)が払われるかどうかである。
ドイツでは、そんな研修に対して、州が生活費を保障する制度が機能しているのである。

でも、こんな若者が育つのなら
月に一人180eu支払ってもいい、そう実感した。

「日本でもこの制度をやりたい、だから来たんだ」
そう事務局スタッフに伝えたとき、
「協力は惜しまない、日本でこの制度を作れるのはあなただけよ」
って言われた。
俄然やる気が出てきた。
もしかしたら一生をかけるに値するだけの仕事かもしれない。

やっぱり彼らは教育のプロである。
まんまとやる気にさせられた。