2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧
虫。 「虫」の字は、元をたどると「まむし」のぐねぐねしている形の象形文字です。 昆虫だけを表す文字ではないようです。 漢和中辞典[角川書店]には 第一意:むし 第二意:動物の総称 とあります。 鳥は羽虫。 毛虫は獣。 甲虫は亀の類。 ちなみに人間は裸…
夜には夜を楽しめと言わんばかりの大声で鳴き、 昼は畦にきょとんと腰かけ、僕らの足音を聞くと、はっとしたようにぴょんっと水の中に入っていきます。 前足を丁寧について、恭しくしている蛙(かわず)。 彼らはいったい何を想っているのでしょう。 世の歌人…
→ヤマツツジproject〈ヤマツツジ2期生登場!〉 →棚田の石積み体験
夜桜とはよくいいます。 夜梅とはあまり聞きません。 梅を愛でたと聞く菅原道真の詩に「月夜に梅花を見る」というものがありました。 月の輝きは晴れたる雪の如し 梅花は照れる星に似たり 憐れぶべし 金鏡の転りて 庭上に玉房の馨れることを 地上を照らす月…
東風ふかば にほいおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ2月25日は菅原道真が死んで天神様になった日です。 先の歌は道真が京を去る際に詠んだものです。好んだ梅に、おまえを愛する私はいなくなるけれど、東風の吹く季節になったら、忘れずに香るのだよ……
星野村の棚田で出会った生きものたち。 春がすぐそこに来ていることを知らせてくれました。 ひとつだけのあわてん坊 こんな所にカエルの卵!(右下に) …畦に咲いていた菜の花 …田んぼの小さな水たまりなのに。 石垣の隙間からこんにちは。 空色の花 …スミレ…
食べ物。 「ぬた」という食べ物があります。 私はつい最近まで「ぬた」と聞けば、イノシシの遊び場の泥溜りしか知りませんでした。 「ぬた」は和え物の一つ。 それを知ったきっかけは、ノビルを酢味噌で和えた「ぬた」がおいしいと聞いたことです。「ぬた」…
石積み前編 始まりは、まだ朝露濡れるかまぼこ型の茶畑の小道。 その道をぬけると棚田の中ごろに出た。 その段をしばし歩くと3人の初老の男がみえた。 作業はすでに始まっている。 棚田の石積みは、以外にも崩すことからはじまる。 もう二度と崩れないよう…
ある日、森の中、くまさんに出会った。 花咲く森の道、くまさんに出会った。 森の中でくまさんに出遭ったとき、そこが花咲く森の道の道だったらからこそ、こんなにメルヘンチックでかわいらしい歌がうまれたのだと思います。 これから春。 梅に桜、山つつじ…
雨に香る梅の花を見ました。 もう冬は過ぎ去ってしまうようです。 これだけ温かい雨が降れば、雪も解けて、森の生き物たちも動き始めたかもしれません。 小林一茶は春とねずみをこう詠みました。 春風や 鼠のなめる 隅田川 なんとなくそのねずみを包む空気が…
季節は春ですが、夏の虫のお話です。 蝉。せみ。 夏の暑さを歌い、一枚のティーシャツさえも脱がせてしまう油蝉。 晩夏の夕暮れを奏で、涼しい風を吹かせるひぐらし。 季節の風情を歌う蝉は、遠くギリシャでも詩われています。 セミよ、お前は幸せ者だ。 王…
今日、所属する学科の実習に付き添って新キャンパスに行ってきました。 付き添いと言いつつ、午後いっぱい自由だったので言葉通り野山を駆け回ってきました。 午前中は雨が降っていましたが、午後はぽかぽか暖かい小春日和。 あちこちでテントウムシたちが活…
アーサー・ビナードによるとおたまじゃくしは進化する。 おたまじゃくる おたまじゃえる おたまがえる おさまがえる とさまがえる ノさまがえる トノサマガエル ここからは僕の想像。 後ろ足が生えて、おたまじゃくる。 後ろ足がでっかくなって、おたまじゃ…
昨日の九大伊都キャンパスシンポジウムに続き、今朝から龍谷大学、京都女子大学、金沢大学、九州大学の学生・教員は伊都キャンパスで観察会を行いました。 僕らにとってもう当たり前になっていた生き物や森の木々は他の学生にとって不思議、驚きの連続だった…
町はまた冬に逆戻りの寒さです。それでも、ホトケノザのふわふわした小さな花が咲いていました。 今劇場はケータイからお送りしました。 寒くて指が動きません…。 明日は『日曜四季劇場』です。お楽しみに! ps:今日は第4回シンポジウムでした。とりあえず…
一寸法師の剣は針。 昔話には「針」がよく登場する。 背景には鋭利な金属が魔を払うとう俗信がある。 針供養はよく知られているが、ハリセンボンを針神とする地方もあるようだ。 昔話「三枚の御札」にも針が出てくる。 針を投げると山になる。 鬼や天狗の宝…
梅が咲いていました。 今年初めて梅の花を見ました。 緑の若い枝がまっすぐ空に向かって立っていました。 梅の枝はよくしなります。 ひゅんひゅん振り回してよく遊んでいました。 春の花という花をなぎ払っていた小学校時代をふと思い出しました。 ちょっと…
まもなく正午。 「午」は「うま」と読みます。 十二支です。 他にも「子の刻」「丑の刻」などと使います。 十二支には私たちに身近な動物が入っています。 なぜ猫が入っていないのか、そんな御伽ばなしもありますし。 元来、十二支に使われている「午」や「…
「蟠」 「わだかまる」と読みます。 1 輪状に曲がって巻いている。とぐろを巻く。 2 入り組んで複雑に絡み合っている。 3 心に不平・不満・不安などがあって晴れ晴れしない。(大辞泉より) とあります。 「番」 「つがい」と読みます。 1 二つのものが…
高2の冬。 今朝のようなやさしい風が吹いていたころ。 僕は金柑の樹でアゲハチョウの蛹を見つけました。 冬の蛹を見たのは初めてで、春になればこれから蝶が出てくるのだと心躍らせて家に持ち帰ったことを覚えています。 ところが、桜も咲いて春の蝶たちが…
おはようございます。 いよいよ蛙劇場も第三幕。 意識の向かう先は日々これ蛙でございます。 時は暮れ六つ。 夕餉にすこし足の早まるそのころで。 背中のほうから げっげと鳴く声が。 蛙が目を覚ましたに違いない。 春の訪れを土の上で告げているのだろうと…
春は出会いと別れの季節です。 朝から快晴。 空はさわやかな青。 夕は空全体が虹になったような夕焼け。 こんなよい日にいい子たちに出会いました。 「ひらめき☆ときめきサイエンス」という教育イベントの一環。 理学部生態学研究室の矢原先生と一緒。 九大…
12日に行われたひらめき☆ときめきサイエンスには、 環境創造舎から福地、谷之木、川崎がお手伝いに行ってきました。 イベントの報告は、空飛ぶY教授の報告をご覧ください。 今まで、何度も足を運んでいる保全ゾーンですが、新たな感動がありました。 ■感動…
星野村の棚田、見たことがありますか? 空へとどくかのような棚田は、圧巻です。 その一部が台風で崩れてしまったので、石積み修復体験を行います。 星野の棚田を一度見てみたい人、石積みの伝統技術を学んでみたい人、 是非ご参加下さい。日 時:2006年2月2…
はしごの上で華麗な技を繰り広げる町火消しの「出初式」。 『火事と喧嘩は江戸の華』 江戸から始まった町火消しの文化から、今でも残る「鳶」たちの技があります。 しかし、今日は「はしご」ではなく「木」の上で舞っていました。 街路樹剪定の「出初式」。 …
お邪魔したのは、シダの暖簾がかかる亀の民宿「亀洞」。 川の小川のその源にある亀御用達の越冬地です。 「亀洞」はこの冬も満室。 亀たちの静かな寝息とゆるい時間の漂う生き物たちの冬がありました。 しかし、厳しい冬。 亀の甲羅には毎年の冬が刻み込まれ…
ものはものでも今日は『忘れ物』。 デジカメを忘れました。 最近は朝に余裕があるので、歩いて登校します。 今日はちょうど雨上がりでした。 角を曲がると さっ と雲が割れて朝日が強く目に入ってきました。 雨上がりの道は金色にまぶしく光って、こんなにア…
今日も息が白いですね。 でも、白いのも今のうち。 白いうちに楽しんでおくことにします。 南京はぜを楽しめるのも今のうち。 白い実が青く冷たい空気と赤くかじかむ頬によく似合います。 南京は寒いのでしょうか。白い息に春色がかるのはいつでしょうね。 →…
ありふれた日常から解き放ってくれる道がある。 それは「けもの道」。 その先に何があるのか、いつだってどきどきさせてくれる。 けもの道は人間の森への入り口。 トトロにもそうして会ったように。 足跡、食べ残し、フン、巣穴。 たくさんの森の営みを垣間…
図書館の机に座っている。右の窓には雪が舞っているのが映っている。あぁ、春はもうしばらく先になりそうだなぁ…と思いながらも、心もちが少し明るいのは、きっと春が近いせいだ。正面の遠くの窓を見てみると吹雪いているのが見える。どうも風が強いらしい。…