日曜四季劇場


夜桜とはよくいいます。
夜梅とはあまり聞きません。
梅を愛でたと聞く菅原道真の詩に「月夜に梅花を見る」というものがありました。


月の輝きは晴れたる雪の如し
梅花は照れる星に似たり
憐れぶべし 金鏡の転りて
庭上に玉房の馨れることを


地上を照らす月の光は、まるで晴れた日の雪のようだ。
そして月光を浴びた白い梅の花は、ちかちかとまたたく星のよう。
なんてすばらしい夜だろう、黄金の鏡のような月が天空をめぐり、
その光のなかに梅の花の香がたちこめているこの夜は。

菅原道真 詩人の運命・藤原克己著」[ウェッジ]


梅の丸みを帯びた白く輝く花を月、星とみているようです。
香る梅花を楽しめるこの季節。
夜の梅見にでかけてみますか。

*** 早く月夜が来ないかな。 ***
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五度目の四季劇場になりました。これまで、ご愛読いただいた皆様にとても感謝しています。もうちょっと続きます。
明日は『月曜蛙劇場』です。お楽しみに!

【たにのき】