金曜もの劇場


食べ物。
「ぬた」という食べ物があります。
私はつい最近まで「ぬた」と聞けば、イノシシの遊び場の泥溜りしか知りませんでした。
「ぬた」は和え物の一つ。
それを知ったきっかけは、ノビルを酢味噌で和えた「ぬた」がおいしいと聞いたことです。

「ぬた」は酒かすに酢を加えることを基本としているらしく、そのどろどろの状態が
“ぬた”
と発音される
“沼田”
の泥に似ていることからついた名と考えられているようです。


つまり、おいしい「ぬた」も、イノシシの「ぬた場」も元は同じというわけです。


いま、ふと気づいたのですが、「のた打ち回る」という言葉がありますよね。
苦しみもがいてころげまわるという意味のようです。(大辞泉
調べてみると“沼田”は“ぬた”とも“のた”とも読むようなのです。
ということは、「のた打ち回る」という言葉は、イノシシが「ぬた場」で転げまわって遊んでいる姿からきた言葉なのかもしれません。


元をたどるとおもしろい発見がたくさんあります。
今日は食べ物「ぬた」から生まれた小話でした。
*** 言葉ってつながっているんですね。ヘェー。 ***
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明日は『土曜町劇場』です。お楽しみに!
【たにのき】