火曜虫劇場


虫。
「虫」の字は、元をたどると「まむし」のぐねぐねしている形の象形文字です。
昆虫だけを表す文字ではないようです。
漢和中辞典[角川書店]には


第一意:むし
第二意:動物の総称


とあります。
鳥は羽虫。
毛虫は獣。
甲虫は亀の類。
ちなみに人間は裸虫と書くようです。


裸虫の腹の中にも虫がいます。


「ぎょう虫」


九州国立博物館で発見しました。
永禄11年、西暦1568年につくられた東洋医学書「針聞書」という書物によると


庚申(かのえさる)の夜に体からぬけ出して、閻魔大王にその人の悪事を告げる虫


とあります。
庚申とは干支の57番目。
西暦でいうと60で割り切れる年です。
つまり1980年、2040年にこの虫がお腹から出てくるということですね。
とりあえず、悪事は2040年を過ぎてからすることにしましょう。

九州国立博物館動く歩道の見物に出てきていた「ぎょう虫」を激写したものです。
誰の腹から出てきたのでしょうね。


*** 2040年なら、悪事は報告されないまま天に昇りそうだ… ***
*** 2040年か…。報告事項が山ほどあるな…。 ***
*** とりあえず、大丈夫かな。 ***
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明日は『水曜鳥獣劇場』です。お楽しみに!
【たにのき】