金曜もの劇場


一寸法師の剣は針。
昔話には「針」がよく登場する。


背景には鋭利な金属が魔を払うとう俗信がある。


針供養はよく知られているが、ハリセンボンを針神とする地方もあるようだ。


昔話「三枚の御札」にも針が出てくる。
針を投げると山になる。
鬼や天狗の宝物なのだそうだ。


「三枚の御札」では、便所の神が小僧を助ける。
腰に縄を結びつけられた小僧は便所の神からもらった三枚の御札または鏡、櫛、針、玉を投げて、川(海)、山、火をつくって追う山姥から逃げていく。


針をはじめ櫛、鏡、そして便所まで生活に必要な道具類を大切にする信仰があったようだ。
ものを大切にして、いざというときに助けてもらいたいものである。


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【たにのき】