阿蘇の草原を守る実践活動!3日目【たにもと】

今日も天気はあまりよくない。
今にも雨が降りそうな中お世話になる牧場へ出発。実際にあか牛の肉牛を草原で飼育されている農家さんでの作業である。
牧場内のがれきのお片づけを手伝った後、牛を牛舎へ戻す牛追いを手伝う。
自分たちのも歩くのもやっとの山あり谷ありの草原を牛たちはゆっくりと歩いていく。
越えられないと思った谷の合間もひょいひょいと進む。
ここの牛たちは賢い。
僕たちの「すすめーすすめー」という掛け声にしっかりと反応して歩いていく。
夏の間は基本的に放牧をしているらしく、野草のなくなる冬になると牛たちを牛舎に入れるとのこと。
放牧=放置
一見無責任かもしれないが、これが阿蘇の草原を守る点においてはいい形である。
牛を放牧しないと草原は維持できない。草原を維持する意味がないのである。
しかし、現実は厳しい。
実際に牛、特にあか牛を飼っている農家さんはどんどん減っているらしい。
畜産の不振と飼育方法の変化
他にも要因はあるが、牛が減っているというのは事実だ。
そして、これが草原の減少にもつながっているのも事実である。
では今の状況にあった草原の利用法は?
方法の一つとして草をバイオマスとして燃料にする方法である。
これは実際に阿蘇にある「NPO法人九州バイオマスフォーラム」さんが地元の温泉施設で実行しようとしているものである。試験運用の後もうすぐ実践段階に移るということである。
そしてもう一つの利用法
それは紙作りである
これは、草の大量消費を目指すものというよりも、紙による教育普及活動で、小学校の卒業証書をススキの紙を自動自身が作り、草原について学んでもらう、というものらしい。
実際に僕たちもススキ紙作りは体験したが、材料さえしっかりしていれば難しくない。思い出作りにもなる。
これを企画しているNPOの人は真剣だった。そして切実感が伝わった。
この人も阿蘇を守りたい人なんだ
そしてそのために動いている人なんだ
それが伝わった
阿蘇には人々が守りたいと思わせる何かがある、そして自分もその中の一人だと感じた瞬間だった…

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