水辺保全活動リーダー養成研修(遠賀)を終えて

水辺保全活動リーダー養成研修は、環境創造舎の今年度の重要な事業の一つである。福岡県中から水辺保全活動経験者やリーダーを目指す方々が集まる。そうした参加者を満足させるだけの研修を実施するというのは、環境創造舎にとって大きな挑戦であるしこれまでの経験の一つの集大成であると思う。

結論から言えば、昨日の研修は80点。改善点も数多くあるが、合格点には達したのではないかと思っている。

スタッフは9時に会場である上別府公民館に集合し準備に取りかかる。受付を準備し、模造紙に1日のプログラムを書き、追加資料を封筒に入れ、生きもの調査のフィールドワークの現場の下準備をし…前日からもう少ししっかりと準備をしておけば良かったとは思うが、前日は、東京から帰ってきて、重要な会議に出席し、遠賀まで下見に行き…そこで力尽きた。しかも今はテスト期間中で、学生スタッフもなかなか時間がとれず、準備できなかった。9時から10時までの1時間、手分けして集中して準備。なんとか間に合う。

10時には会場に50名もの参加者が集まる。川崎さんの司会により研修開始。まず、資料の確認と1日の流れの確認を行う。そしてアイスブレイクに入る。今回はリーダー養成研修であるから、単にアイスブレイクをやればいいのではなく、アイスブレイクの意味からしっかりと伝えなければならない。
そう。今回の研修では、ポイントポイントで、リーダーとして、またこうした研修をプロデュースする際に、自分が工夫している点も伝えるようにした。

  • 最初のアイスブレイクは『部屋の四隅』。「どこから来ましたか?」という問いでは、福岡県内各地から参加者が集まったことが分かる。そのほか、「好きな水辺の生きものは何ですか?」等々
  • 次は『グループ分け』。名札に①〜⑦まで番号をふっておき、書く数字毎に集まってもらう。最初はお互いの番号を確認していたが、だんだん声が大きくなり「③はここで〜す!!」てな感じで大盛り上がりとなる。見ていて面白い。
  • そのグループ単位での『水辺の4択クイズ』。問題を出すたびに、グループ毎にひそひそ話が行われて答えが決定される。最も正解が多かったグループには、星野棚田絵はがきセットをプレゼント。

10:30。いよいよ本日のメインイベント、『水辺の生きもの調査・実習』、最初に講師の筋田さんと竹下さんに調査時の注意事項をレクチャーしてもらう。そして現場に移動し、調査開始。
まずは親水公園のビオトープ観察。見つけた生きものについてはスタッフから報告があるだろう。続いて田んぼの生きもの観察。しかし、半数の参加者は合鴨農法のアイガモ君の観察に夢中になっていた。
最後は、水路での追い込み漁。採れた採れた!!なんと巨大なギンブナも、モツゴカマツカも。そしてなんと超美しいニッポンバラタナゴもカゼトゲタナゴも!大盛り上がり!!

12:00〜13:00、昼食休憩。

13:00。筋田さん、緒方さん、佐藤による生きもの座談会。フロアーからの質問も飛び出す。なかなかマニアックな話もきけた。そのたびに参加者からは驚きの声も。
13:40。竹下さんによるリスクマネジメント講座。分かりやすい話にスタッフも勉強に。
14:30。グループ毎に振り返り。参加者の皆さんに「今日盗んだもの」というテーマで語ってもらう。
15:00。終了。

充実した1日でした。