タイより vol.3 「虫と暮らせば」
【にょっき】
今夜、午前1時、バンコクを発ちます。
常夏のタイから梅雨の福岡へ。
季節を遡るのは人生で初めてです。
タイでの1週間に題名を付けるとすれば、
「虫と暮らせば」
でしょう。
朝は虫の声で目を覚まし、
昼は虫とヤシの木畑で恋をして、
夜は蚊と眠らぬ日々を過ごしました。
寝不足もいいとこです。
さてさて、この1週間はバンコク、カセサート、カンパンサン、カセサート、バンコクという経路で、普通の旅行では絶対に味わえない旅をしてきました。
卒業研究という正真正銘に真っ当な目的の下の旅だったので、
最高に楽しかったです。
体中に蚊と戦った傷跡があり、
心中に異文化と戦った傷跡があります。
どの傷も僕にとって、かけがえのない勲章となりました。
これからまたしばらくは福岡で暮らします。
何処かへの旅が一区切り付かんとする度に、
僕は改めて日々生きる面白さを実感します。
「人生は旅」
使い古された言葉かもしれませんが、
僕はいつもそう思っています。
旅って、行きたいから行くものでしょう?
人生も生きたいから生きるものでしょう?
だから、明日からは福岡で旅が始まります。
今は大学生という旅のスタイルで。
それではまた、旅のどこかで逢いましょう。
サヨナラ、バンコク。