デンジソウの胞子嚢【あきえ】

先日、屋上田んぼのメダカとデンジソウをもらいに行きました。
その時、すてきな発見が!
屋上田んぼのデンジソウに胞子嚢が付いていたのです!!
何度も話題にあがっている通り、デンジソウはそうは見えないけどシダです。
シダは胞子で子孫を増やしますよね?
ところが、デンジソウの葉っぱの裏には胞子がついたのを見たことありません。
いくら繁殖力の旺盛なデンジソウであっても、それだけでは絶滅してしまいます。
絶対に、シダならどこかで胞子を作っているはずだ。
そう思っていたのですが、今まで確認することができませんでした。
その疑問がついに解決されたのです。

これがデンジソウの胞子嚢。この中に胞子が入っています。
(ナイフで半分に割ってみましたが、まだ熟していませんでした。)
ちょうどイネが大きくなり、水を落としている時期です。
胞子嚢が発生するきっかけは、田んぼの水を落とした時なのではないか…。
そう思いデンジソウの生態について、何かレポートがないかとググってみたら、
↓↓↓こんな報告がありました。↓↓↓
http://www48.tok2.com/home/mizubasyou/101denjisou.htm
これによれば、『日本水草図鑑によると「水中での胞子嚢果の形成は観察したことが
ない。」』そうです。ただ、まだ明らかになっていないことが多いようです。
デンジソウの生態と田んぼの作業暦が、
デンジソウが田んぼの雑草であることに関係あるのではないか。
そんな関係があったら、デンジソウがトノサマガエルのように
農耕文化と密接に関わってきた植物であったら素敵だと思いません?
そんな夢を描いて、デンジソウへの疑問は膨らむばかりです。