離島の離島、野崎島【あきえ】

小値賀島まで、佐世保からフェリーで3時間かかる。
その小値賀島から野崎島までは連絡船で30分。
そんな離島の離島、野崎島には面白いものがたくさんある。
眺めて、泳いで、釣りして楽しめる美しい海はもちろんだけど、
私が面白いと思ったものを3つ。
あ、本当はもっと色々あるんだけど長くなるんでここでは3つということで…。

  • その1.廃屋、島の生活文化を語るもの

野崎島は、現在はほぼ無人島です。だからたくさんの廃屋がある。
これについてはしゃちょうが書いているのでこちらをごらんください。
廃屋ワークショップ
ちなみに、廃屋の多くは町が買い取っているそうで、不法侵入ではないはず…。

  • その2.シカと植生と景観

野崎島はシカ帝国です。人よりもシカの方が多いし、かなり近くまで寄ってきます。
昼寝していたり、草を食べていたりとシカ自体はとても可愛らしいです。
しかし、日本のあちこちでシカによる食害が問題になっているように、
野崎島でもシカによる食害は深刻なように見受けられました。
海岸付近では、森林の下層植生はほとんどなく、
アリドウシなんて鋭いトゲのある木の葉すらありません。
そんなものまで食べているなんて、想像しただけで唇がチクチクします。
そうやってシカ達は食べられるものを食べ尽くして、
幹の間から青い海が覗けるような景観を作りました。
まるでマングローブ林のような、他では見られない景観です。
(島の奥に行けばまだ下層植生もある森が残されています。)

廃校になった小中学校をリフォームした木造の宿泊・研修施設。
大人になってから学校に泊まるなんて思ってもいなかったし、その上、
私が泊まった部屋の戸棚には、日本にはいないだろってぐらい大きいトカゲの剥製と、
ホルマリン漬けのクラゲや魚がたくさん置いてありました…。
はじめは「マジかよっ」と思いましたが、夜は疲れてすっかり忘れて寝ちゃいました。
かなり、面白い経験でした(*^-^*)v
ちなみに、学校の周りは人間が住むところとしてフェンスに囲まれています。
野崎では人間の方がオリに入るんです(笑)。


野崎島をもっと知りたい方はこちらへ。
ながさき島の自然学校