月曜蛙劇場


「初蛙(はつかわず)」は春の季語。
こんな歌がある。加藤楸邨


いんげんの蔓が出そめて 初蛙


なんともみずみずしい画が浮かぶ。
池には痩せた蛙が一匹いた。
こんな歌がある。小林一茶


痩蛙 まけるな一茶是に有り


一匹の雌を争う痩蛙に一茶は何を見たのだろうか。
生きようと燃える姿に声援を送ったのかもしれない。
緑萌える山には春はもう来たと告げる鶯がいる。
こんな歌があったかも。


目には梅花 山に鶯 初蛙


明日は『火曜虫劇場』です。お楽しみに!

*** けろけろけろ。おいーっす。 ***
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【たにのき】