denjisou2007-01-20

九州大吟醸Projectも今年で3年目に突入します。
いいお酒には良い原料と、培われた技術、そして作り手の思いが大切です。
今年もそんな「作り手」の一員として、一般・学生・スタッフ総勢26人が仕込み作業に参加してきました。
今日はそのレポートをお届けします。

夜明け前の6時45分に箱崎を出発、現地集合組と合流です。白み始めた空の下、酒トークでアイスブレイク。朝8時前から酒トーク(え?酔ってなんかないですよ)。みんなで今日にかける意気込みを確認します。
蔵の中では500kgのお米が蒸米された状態でスタンバイ。仕込みはタイミングが命なので、米のコンディションを待つ間に日本酒のできるまでのレクチャーをしていただきます。みんなで酒蔵の社員さんをタジタジにするほど質問して、予習もばっちり。手を洗って消毒して、準備もばっちり。

今日の作業はふたつ。「蒸米の一部を麹にすること」と「タンク仕込の最終段階、留(とめ)」。
まず蒸米を麻布に包んで麹室に運んで台の上一面に広げます。そして米の温度を均一に保ちながら適温まで冷却・保温。この間布に包まれた米は温かそうな布団に包まれています。電熱線で暖められた密室(30℃ちょっとくらいです)におかれるお米。大切にされた、神聖な場所であることをひしひしと感じます。この後、麹菌を手作業でひっくり返してはお米の上にふりかけ、再び布団に包んで保存。およそ2日で出麹と呼ばれる状態になり、次の工程に使われます。
そしてもうひとつの作業、「留」。こちらも蒸米を2人1組でタンクまで運び、かき混ぜます。お米を必要以上に冷やさないために移動はすばやく。攪拌はまんべんなく。時に氷を混ぜ込みながら、最適温度を保ちます。ここはさすがプロの領域。僕らはひたすら米を運び続けました。作業が終わると代わる代わる梯子からタンクの中を覗いてみました。時にプクプクと泡を立てる水面に生物の存在や神秘を感じます。

用意していただいた具沢山の豚汁を食べて(おいしかったです、ご馳走様でした!!)、お疲れさまのあいさつ。今日参加していただいた皆さんは胸を張って「九州大吟醸を作った」って言えますね。学校や職場でどんどん自慢してください。来月にも同じ工程が体験できる仕込み会2を予定しておりますので、興味を持っていただいたかたは是非ご応募ください。お待ちしています!!

日程: 1月20日(土)(終了)、2月17日(土) 
    

集合場所(両日とも同じです):
① 6:45 九州大学箱崎キャンパス50周年記念講堂前 
 *バスで浜地酒造にむかいます。 
② 7:30 浜地酒造駐車場                
 *浜地酒造までの地図はhttp://www.suginoya.co.jp/gaiyo/index.htmlを参照して下さい。


活動内容: 九州大吟醸仕込み(蒸し米、麹仕込み)
プログラム:
7:30  受付オリエンテーション
8:00  仕込み作業
12:00  終了予定
(2/17は杉能舎蔵開きが予定されています。)

持ち物: 動きやすい服装、タオル
参加費: 300円 (保険代)
定員:各日20名迄

応募方法: 「(1)名前、(2)所属、(3)連絡先(住所、携帯番号、e-mail)、(4)希望活動日、(5)集合場所①または②」を記入の上、q_ginjo@yahoo.co.jpにご連絡下さい。
しめきり: 1月15日(定員になりしだい応募を締め切らせていただきます)