日記

金曜もの劇場

一寸法師の剣は針。 昔話には「針」がよく登場する。 背景には鋭利な金属が魔を払うとう俗信がある。 針供養はよく知られているが、ハリセンボンを針神とする地方もあるようだ。 昔話「三枚の御札」にも針が出てくる。 針を投げると山になる。 鬼や天狗の宝…

木曜森劇場

梅が咲いていました。 今年初めて梅の花を見ました。 緑の若い枝がまっすぐ空に向かって立っていました。 梅の枝はよくしなります。 ひゅんひゅん振り回してよく遊んでいました。 春の花という花をなぎ払っていた小学校時代をふと思い出しました。 ちょっと…

水曜鳥獣劇場

まもなく正午。 「午」は「うま」と読みます。 十二支です。 他にも「子の刻」「丑の刻」などと使います。 十二支には私たちに身近な動物が入っています。 なぜ猫が入っていないのか、そんな御伽ばなしもありますし。 元来、十二支に使われている「午」や「…

火曜虫劇場 その2

「蟠」 「わだかまる」と読みます。 1 輪状に曲がって巻いている。とぐろを巻く。 2 入り組んで複雑に絡み合っている。 3 心に不平・不満・不安などがあって晴れ晴れしない。(大辞泉より) とあります。 「番」 「つがい」と読みます。 1 二つのものが…

火曜虫劇場

高2の冬。 今朝のようなやさしい風が吹いていたころ。 僕は金柑の樹でアゲハチョウの蛹を見つけました。 冬の蛹を見たのは初めてで、春になればこれから蝶が出てくるのだと心躍らせて家に持ち帰ったことを覚えています。 ところが、桜も咲いて春の蝶たちが…

月曜蛙劇場

おはようございます。 いよいよ蛙劇場も第三幕。 意識の向かう先は日々これ蛙でございます。 時は暮れ六つ。 夕餉にすこし足の早まるそのころで。 背中のほうから げっげと鳴く声が。 蛙が目を覚ましたに違いない。 春の訪れを土の上で告げているのだろうと…

日曜四季劇場

春は出会いと別れの季節です。 朝から快晴。 空はさわやかな青。 夕は空全体が虹になったような夕焼け。 こんなよい日にいい子たちに出会いました。 「ひらめき☆ときめきサイエンス」という教育イベントの一環。 理学部生態学研究室の矢原先生と一緒。 九大…

土曜町劇場

はしごの上で華麗な技を繰り広げる町火消しの「出初式」。 『火事と喧嘩は江戸の華』 江戸から始まった町火消しの文化から、今でも残る「鳶」たちの技があります。 しかし、今日は「はしご」ではなく「木」の上で舞っていました。 街路樹剪定の「出初式」。 …

金曜もの劇場

ものはものでも今日は『忘れ物』。 デジカメを忘れました。 最近は朝に余裕があるので、歩いて登校します。 今日はちょうど雨上がりでした。 角を曲がると さっ と雲が割れて朝日が強く目に入ってきました。 雨上がりの道は金色にまぶしく光って、こんなにア…

木曜森劇場

ありふれた日常から解き放ってくれる道がある。 それは「けもの道」。 その先に何があるのか、いつだってどきどきさせてくれる。 けもの道は人間の森への入り口。 トトロにもそうして会ったように。 足跡、食べ残し、フン、巣穴。 たくさんの森の営みを垣間…

水曜鳥獣劇場『亀捕り名人』

その名は「ひろし」。字は「ぼん」。いわれは直毛。 弟の名は「よういち」。字はまだない。 兄弟は川へ入っては亀を捕り、その大きさを競った。 飼うでも食べるでもなくただ捕るのを競う。 ペットショップでカメを売っている時代に、川で、しかもかなり上流…

火曜虫劇場

冬休みに帰省した日、正月飾りに使うウラジロとユズリハと松を採りに山へ入りました。 そのときペットボトルが木の幹にぶら下げてあるのを見つけました。どうやら蜂を獲るのに使うようで、バナナの焼酎漬けなど中に蜂の好むようなものを入れて寄ってきた蜂が…

月曜蛙劇場

爺は山へ柴刈りに、婆は川へ洗濯に行き… と、くればもうお約束。 川から桃が流れてきます。ところが… 婆が拾った桃から鳥がとび出した。 2人はいつもお宮さまに子どもをくださいと祈っていた。 それを持って詣でると鳥が神殿の方へ飛んでいった。 すると扉…

日曜四季劇場『立春』 

「八十八夜」 夏も近づく八十八夜 野にも山にも… 立春から数えて八十八夜目、およそ五月三日ごろ。 このころになると霜もおりなくなり、戸外で植物を育てても心配なく、種をまいても失敗することがないとされる。 このことを「八十八夜の別れ霜」と呼ぶ。 農…

土曜町劇場・食のドラマ

「味噌が腐る」と言えば、下手な歌をけなすこと。 「味噌を揚げる」と言うと、自慢すること。 『広辞苑』の二意にはこうある、 「特色とする点。得意に思っている箇所。手前味噌。」 ここがみそだよ−などという。 味噌が身近な調味料として親しまれてきたこ…

金曜もの劇場

2月3日は節分。 豆まきしましたか? 友達は今朝の4時ごろまで家々をまわって豆を投げあっていたそうです。 十分鬼は祓えたでしょう。 テストに福が来ればいいですが… さてさて、豆まきの「豆」って何をまきます? 「煎った大豆」ですよね。 それを歳の数…

木曜森劇場【たにのき】

また冷え込んできた。 つい一昨日までやさしい風が吹いていたのに。 でも、こんなに冷える季節だから咲く花もある。 梅や水仙だ。 梅は見れば温かくなり、 水仙は見れば空気の冷たさもすがすがしい。 草野心平は言う。 …庭のすみの水仙は、晴れた日には透き…

家の壁と「もま」のドラマ。

僕の実家は山ん中。 今はなくなってしまったんだけど、じぃちゃんばぁちゃんの家の壁には「もま」がすんでいました。 「もま」はいつも壁を引っかきます。 「もま」はいつもふかふかの布団で寝ています。 「もま」の布団は裏の山の杉の皮でできています。 僕…

水曜鳥獣劇場【たにのき】

…爺が山で仕事をしていてお昼ご飯を食べているときに、おかずの煮豆が一粒転がり落ち、すぐ先の穴の中へ入っていった。すると穴の中から歌声が聞こえてきた。…爺は、おかしいな、豆を入れると歌う穴かいなと考え、また一粒豆を穴に入れてみると、また歌声が…

火曜虫劇場/『ミステリー冬虫夏草』/【たにのき】

「冬虫夏草」 冬は虫で動きまわり、夏にいたれば草に変わる。 冬の間は虫の状態であったものが、夏になると虫からきのこが生えてくる様子を表します。 冬と虫はあまり結びつきませんが、一生懸命越冬している虫たちはたくさんいます。こうした虫たちの中には…

月曜蛙劇場【たにのき】

…寒さの度合いのうすらぎが一つの傾きをもってきました。 もう直ぐ自然に。わたくしの頭が。 わたくしの四肢がむっくり起きあがる時がくる。 …そのときがそろそろ近くなりました。 …天の飛行機のじゅずなりの爆音がきこえてきます。 わたくしは実際にじゅず…

日曜四季劇場・冬編 【たにのき】

焚き火をしてきました。 今日は福岡県は志摩町にある火山(ひやま)の里山保全活動に参加して気ました。 間伐材、モウソウ竹を燃やして、山のてっぺんで大焚き火をしました。 温かいの域を超えて、熱かった… 火山里山保全交流会のみなさんとは初対面でしたが、…